JR西日本の車両整備を担う米子市日ノ出町2丁目、後藤総合車両所が28日、一般公開された。鉄道ファンら2千人が訪れ、電車をクレーンでつり上げる作業など普段は見ることのできない迫力ある現場を見学した。
鉄道をより身近に感じてもらおうと、同車両所が企画し、台風やコロナ禍を経て5年ぶりに開催した。
サンライズ瀬戸・出雲の285系や山陰を走らない京都丹後鉄道の「KTR8000系」などの車両展示があった。
点検や整備をするため車体そのものをクレーンでつり上げる作業を見学し、参加者は大がかりなシーンに感心していた。運行を控える復刻塗装の緑色「特急やくも」の運転台に乗る体験もあり、多くの鉄道ファンや家族連れが鉄道の魅力に触れた。
家族4人で訪れた松江市東津田町の会社員安達恵さん(28)は「子どもが好きで来たが、大人も楽しめる」とし、長男の翔真(しょうま)ちゃん(3)は「楽しかった」と話した。 (古瀬弘治)