紅葉が見頃を迎えた中国地方最高峰・大山(標高1729メートル)で遭難が多発しているのを受け、琴浦大山署の署員3人が1日、大山寺参道(鳥取県大山町大山)で、登山者に転倒事故防止や登山届提出を呼びかけるチラシを配った。
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同署によると、今年1~10月の大山山系の遭難は24件で、昨年1年間の14件を上回り、過去10年で最多となっている。
登山届は遭難事案の7割で提出されており、提出率は例年の約2倍。救助場所の確認や、家族への連絡などで役立ったという。
琴浦大山署地域課の福井脩太係長は「引き続き登山届の提出をお願いするとともに、こまめな休憩や登山経験者との行動を心がけてほしい」と話した。(中村和磨)