ボルトの緩みを検査する係員=米子市目久美町、後藤総合車両所運用検修センター
ボルトの緩みを検査する係員=米子市目久美町、後藤総合車両所運用検修センター

 雪のシーズンが近づく中、JR西日本は除雪を担うラッセル車の整備作業を2日、報道陣に公開した。社員がボルトの緩みや動作を確認し、山陰の冬に備えた。

 ラッセル車は全長約27メートル、高さ約4メートル、重さ56トン。雪を外にかき出す「ウイング」や、レール上の雪をかく「フランジャー」といった除雪装置が取り付けられ、レールの高さを超える積雪が予想される場合に出動する。2022年度は延べ7日間出動した。

 この日は、後藤総合車両所運用検修センター(米子市目久美町)で、整備作業が公開され、社員がボルトの緩みを確認する打音検査を行ったほか、ウイングやフランジャーの動作を確認した。

 車両管理係の武良龍太郎さん(32)は「山陰の鉄道の冬を守る重要な車両。安全に運行できるよう整備を進めたい」と話した。6日以降、山陰本線や因美線、伯備線で試運転し、11月25日に山陰エリアに3両を配備する。(古瀬弘治)