日露戦争に出征し、25歳で戦死した松江市鹿島町御津出身の門田喜一の人生をたどる企画展が、松江市鹿島町名分の市立歴史民俗資料館で開かれている。1人の青年が残した手紙から見えてくる戦争とは…
(報道部・林李奈)
門田は1900年、20歳の時に徴兵検査を受けた。くじ引きで徴兵が決まると、浜田第21連隊に入隊し、3年間の兵役を務めた。除隊後は平民として漁業に携わるが、04年に始まった日露戦争に予備役として召集され、中国・遼東半島で05年に命を落とした。
門田は79通の軍事郵便を送った。軍事郵便は戦地の兵士が日本の家族へ、あるいは家族らが兵士へ送る郵便。内容については軍の検閲が入った。

通信手段が手紙しかない時代。家族は...