パレードに向けて準備を進める佐藤みどりさん(右)=松江市内
パレードに向けて準備を進める佐藤みどりさん(右)=松江市内

 「島根にも性的少数者がいる」ことを知ってもらおうと当事者や支援者が市街地を行進する「島根レインボーパレード」が25日、松江市内で初めて開かれる。国内外から集まった約200人が、多様性を表す虹色の旗やプラカードを掲げてパレードする予定で、実行委員会メンバーは当事者たちに仲間がいることを伝えようと意気込む。

[写真9枚]レインボーパレード当日の様子
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 大学生や社会人8人でつくる実行委が主催し、ボランティアスタッフ35人が支援する。

 実行委員長の佐藤みどりさん(35)=松江市在住=は昨年10月の大阪府のパレードに、当事者として参加し、地元開催を企画。島根県と県内19市町村が共同で10月から、性的少数者のカップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」の運用を始めたのに合わせた。

 自認する性別が定まっていないことを公表している佐藤さんは「島根の当事者は隠している人が多いと思う。一人じゃないことを伝えて、自分らしさ全開でやっていきたい」と話した。

 パレードは午後2時に松江テルサ(松江市朝日町)をスタートし、松江城(松江市殿町)までの約2・3キロを歩く。地元の飲食店が集まるマルシェを午前11時から午後6時まで島根県民会館(同)で開く。
(井上雅子)