手作りのゲームで園児と遊ぶ学生=松江市田和山町、幼保園のぎ
手作りのゲームで園児と遊ぶ学生=松江市田和山町、幼保園のぎ

 島根県立大短期大学部(松江市浜乃木7丁目)が今春、入学して間もない保育学科の学生に幼稚園などの保育現場を経験させる実習「キッズランド」を導入した。これまでは入学後の半年間は座学だったが、知識が乏しい状態で現場を体験させ、学生の自発的な気づきや自主性を引き出す。
 従来のカリキュラムでは1年生は保育の知識を講義で学び、9月に幼稚園や障害児施設で保育実習を行い、10月の大学祭では「キッズランド」と称して学生が考案したゲームを通じて子どもと触れ合う。
 昨秋、新型コロナウイルス禍で大学祭が中止になったのをきっかけに、キッズランドの実施時期を前倒しし、施設に出向く保育実習に改めた。
 入学後間もない時期に現場を体験することで、子どものさまざまな反応を知り、適切な声掛けや世話の難しさを学ぶ。子ども同士がけんかした場合などトラブルへの対応力も求められる。同科の小林美沙子講師は「知識が少ない中でどう対応するか、学生の自主性が問われる」と話す。
 今春のキッズランドは週1回の必修科目「保育内容演習」の一環で、学生41人が14グループに分かれ、4月からゲームの考案や遊具の製作を進めた。今月3、10日の2回に分け、松江市立幼保園のぎ(松江市田和山町)で年長組の園児と触れ合った。
 10日は、ペットボトルを魚に見立てた釣りゲームや、穴を空けた段ボール箱から空気を打ち出し、的を倒すゲームなどを用意。子どもたちはブースを巡り、ゲームに熱中した。
ボウリングのゲームを用意した河野恋さん(19)は「ゲームのルールを守ってもらえない場面もあり、難しさを感じた。伝え方をもっと勉強したい」と振り返った。
 学生は今後、実習の感想などを振り返った後、12月にある劇や歌唱の表現活動「キッズシアター」の準備に生かし、再び子どもたちと向き合う。
(中島諒)