最優秀賞に輝いたマンホールぶたのデザインを紹介する岡田早代さん=浜田市殿町、市役所
最優秀賞に輝いたマンホールぶたのデザインを紹介する岡田早代さん=浜田市殿町、市役所

 浜田市が公募したマンホールぶたのデザイン表彰式が8日、同市内であり、金城中学校1年の岡田早代さん(13)の作品が最優秀賞に選ばれた。石見神楽や浜田のブランド魚をバランス良く取り入れた図柄で、来年4月から市内約千箇所のマンホールに取り入れられる。

 市は2026年度の供用を目指し、20年度から公共下水道整備を進める。整備区域は市役所(殿町)や市立中央図書館(黒川町)、JR浜田駅(浅井町)周辺の計77ヘクタールとなっている。

 24年春から下水道のマンホールを設置するのに合わせてデザインを募集し、市内の小学生から一般まで217点の応募があった。

 岡田さんは父が神楽の舞い手だったことに着想を得て、大蛇(おろち)や須佐之男命(すさのおのみこと)を選んだほか、浜田の名物であるノドグロやアジ、カレイを巧みに取り入れた。市職員や市世界こども美術館の学芸員ら8人の審査で、浜田市らしさや親近感のあるデザインが高く評価された。

 岡田さんは「浜田の良いところを詰め込んだ。歩く際に見てほしい」と話した。最優秀に次ぐ優秀賞2点には、いずれも浜田東中で3年の東條蓮さん(14)、1年の佐々田唯愛さん(13)の作品が選ばれた。
(宮廻裕樹)