1991年の台風で倒れた安来市清水町の古刹(こさつ)、清水寺の杉の巨木(推定樹齢500年)の年輪から、江戸期の天保の飢饉(ききん)(1833~39年)にこの地域が顕著な冷夏だったことが裏付けられた。島根大などの研究者が年輪を分析した。これだけの巨木のサンプルは貴重だといい、分析結果を記したモニュメントにして9日、寺に奉納された。
(桝井映志)

 巨木は根本堂に至る石段の近くにあり、...