「私の人生とともにあった場所」-。閉店まで残り1カ月となった一畑百貨店(松江市朝日町)の美術品フロアで、黙々と陶器を納入する男性の姿があった。

 陶器店・くらしの器(同市末次本町)代表の森脇宏さん(79)は、家業だった陶器店の息子として中学生の時から一畑百貨店の納品で出入りした。

 オープン間もない松江市殿町の店舗は、エレベーターガールが活躍するなど他の商業施設とは別格の存在感があり「キラキラしていた」と述懐。バックヤードの休憩室で...