バスケットボールといって真っ先に思い出すのは中学生の時の初恋の相手。色白のバスケ部のクラスメートを見るために、体育館で練習をこっそりのぞいたことを今でも覚えている。結局、中学校卒業以来、バスケットとは縁遠い生活を送っていたが、大学生時代は広島県に住んでいたため、競技は違えどプロ野球・広島東洋カープのファンの盛り上がりを肌で感じていた。

 憧れの人に少しでも近づこうと、15年前に詰め込んだバスケの知識を思い出しながら千葉ジェッツ戦が行われる松江市総合体育館を訪れたのは11月30日。最初に目に飛び込んできたのは、カープの試合前がある日の広島駅周辺を彷彿とさせる青いユニホームを身につけたファンの長い行列だった。

開場前の長~い行列。上着の下にユニホームを着ているに違いない=松江市学園南1丁目、松江市総合体育館

 ■まずは形から
 人混みをかき分けながら、ようやく会場内に入った記者は、ややお疲れ気味のスーツ姿。まずは、「ドレスコード」とも言えるスサマジブルー...