食料品の福袋を買い求める来店者=松江市朝日町、一畑百貨店
食料品の福袋を買い求める来店者=松江市朝日町、一畑百貨店

 14日に65年の歴史に幕を下ろす島根県内唯一のデパート、一畑百貨店(松江市朝日町)で2日、最後の初売りがあり、「感謝袋」と銘打った福袋を買い求める客でにぎわった。

 百貨店はリビング用品や衣料品、化粧品、宝飾品などの1400袋を用意。食料品を扱う地下1階には、高級洋菓子や和菓子が詰まった千~3千円の袋が並べられ、午前10時の開店と同時に一目散に販売コーナーに向かう来店客の姿が見られた。

 衣料品とお菓子の袋を購入した松江市古志原5丁目の陰山和歌子さん(48)は、母親と一緒に初売りに訪れた子どもの頃を思い起こし「お目当ての婦人服は先客が多く、入手できなかったが、最後の初売りに来ることができた。閉店はとてもさみしい」と名残惜しそうだった。

(黒崎真依)