「子どもたちの危険を回避することは学校の最優先事項だ」。大田小学校(大田市大田町)の矢田悦夫校長(60)が、鉄筋がむき出しになった校舎の外壁を指さした。
校舎は鉄筋コンクリート造りで築43年がたち、近年は外壁に亀裂が入ったり、浮き上がってはがれ落ちたりする事案が発生する。2023年夏の緊急点検で、コンクリート片が落下する懸念がある場所を見つけ出し、あらかじめハンマーでたたき落とした場所は100カ所以上に上った。
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