自作のかにロボットの動きを見守る小学生=松江市朝日町、松江テルサ
自作のかにロボットの動きを見守る小学生=松江市朝日町、松江テルサ

 カニ型のロボットをプログラミングして動かす競技大会「第1回Matz葉(まつば)がにロボコン」が6日、松江市朝日町の松江テルサであった。出場した県内の小学生31人と中学生ら7人の計38人がプログラミングの腕を競った。

 子どもたちは事前に松江高専生らからロボットの組み立てとプログラミングを教わり、ツールは松江発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」を簡略化したロボット用の「SmT(シント)」を使った。

 競技は3分間で、ロボットを縦横3・6メートルのコースに沿って進め、中間地点でピンポン球を置き、別の球を持って帰る。運んだ球の数やコース通過を点数で競った。子どもたちは、カニを模して飾り付けたロボットの動きを見守り、コースからそれたり途中で球を落としたりするとスタート地点からやり直した。無事に折り返して元の場所に帰ってくると安心した表情を浮かべて家族と喜び合った。

 松江市立川津小6年の原咲真君(12)は「直前までプログラムを手直しした。不安だったが、満足いく動きだった」と話した。

 福井県の「越前がにロボコン」を参考に開いた昨年のプレ大会を経て、松江高専が主催した。
(小引久実)