新年早々に最大震度7が観測された能登半島地震において、いまだ復旧が進まず、被災地の自治体職員が日夜作業に従事されていることに本当に頭が下がる思いである。地方公務員の仕事として、災害時の対応は大きな役割の一つである。

 公務員の良いイメージとして「安定」という言葉がまず頭をよぎる。私も30年前に役場に入庁した時には、周囲から「安定した仕事に就いて一生安泰だね」と言われた記憶がある。この「安定」とは、災害時の対応のように、緊急時に率先して町のリーダーとして働き、その後の復興ビジョンに腰を据えて考えていくためには保障されるべきことだと考えるし、町のビジョンを考える大きな役目と魅力があると感じている。

 しかし、全国的に...