「衆院島根1区補選は最大のチャンス」と語る芳野友子会長=米子市明治町、米子ワシントンホテルプラザ
「衆院島根1区補選は最大のチャンス」と語る芳野友子会長=米子市明治町、米子ワシントンホテルプラザ

 連合本部の芳野友子会長が13日、米子市内で記者会見し、4月の衆院島根1区補選について「最大のチャンスがきている」と述べ、立憲民主党元職で連合島根が推薦する党県連代表の亀井亜紀子氏(58)の当選に全力を挙げる考えを示した。

 芳野会長は、細田博之前衆院議長の死去に伴う補選で、自身も亀井氏の応援で4月20、21日に選挙区入りすることを明かした。共産党との連携は「労働運動の歴史的背景から相いれない。連合の枠組みの中で戦う。もし共闘を結ぶことがあったら連合の票は逃げることになる」と述べた。

 補選はこのほか、自民党新人で元中国財務局長の錦織功政氏(54)、共産党新人で党県常任委員の村穂江利子氏(55)が立候補を予定。日本維新の会が候補擁立を目指している。衆院解散・総選挙がなければ4月16日告示、28日投開票となる。

 芳野会長は13日、米子市内であった連合の中国ブロック代表者会議に出席。約20人を前に、立民と国民民主党の合流について「連合として両党と意見交換を進めながら『大きな塊』の形成に向けて努力したい」とあいさつした。

 記者会見でこのほか、春闘に向けた賃上げの動きは中小企業が取引先に対して労務費を含めた価格転嫁ができるかどうかが重要と強調。「調達部門まで落とし込んで自社がどのような取り組みをしているどうかを確認してほしい。少しでも持続的な賃上げにつなげてる必要がある」と訴えた。

 (高見維吹、中村和磨)