島根県吉賀町出身の世界的ファッションデザイナー・森英恵さんの1960~70年代の作品にスポットを当てたコレクション展が、益田市有明町の県立石見美術館で開かれている。森さんのデザインしたドレスが華やかな雰囲気を漂わせ、来館者を引きつけている。4月8日まで。
森さんは65年から米ニューヨークでコレクションを発表し、日本産の布地を使った華やかで着心地のよいドレスを提案した。作品は評判を呼び、米国の主要デパートに作品が置かれ、ファッション雑誌「ヴォーグ」にも掲載された。
会場には60~70年代に制作したシルクのドレス6点と、ファッション雑誌など9点が並ぶ。ドレスは松竹梅やボタン、菊といった日本的な図柄を配し、ピンクや青、黄、オレンジと色鮮やかで軽やかな作品。
森さんのドレスが見開きで紹介された66年11月1日号のヴォーグも展示されている。
広田理紗専門学芸員(41)は「今見ても、かわいいと思えるドレス。特に若い人に見てほしい」と来館を呼びかけた。
午前9時半~午後6時。毎週火曜日休館。一般300円、大学生200円、小中高校生無料。(中山竜一)