生徒の前で交通事故を再現するスタントマン=出雲市神門町、河南中学校
生徒の前で交通事故を再現するスタントマン=出雲市神門町、河南中学校

 【出雲】プロのスタントマンが自転車事故を再現する交通安全教室がこのほど、出雲市神門町の河南中学校であり、生徒371人が事故の恐ろしさを目の当たりにし、ルールの順守を誓った。

 映画やテレビで活躍する倉田プロモーション(本社・東京都)の7人が、見通しの悪い交差点での自動車と自転車の衝突事故や、2人乗り、並進、スマートフォンで話しながらの危険な運転などを再現した。生徒は「危ない!」と、どよめいたり息をのんだりしながら事故が起きる状況を学んだ。

 生徒会長の3年、郷原蒼空(そら)さん(15)は「事故の原因は身近に潜んでいることが分かった。並進を避け、ヘルメットを着けるなど全員の意識が高まるといい」と話した。

 教室はJA共済連島根とJAしまね出雲地区本部、出雲署が主催した。出雲署によると、2025年1月から9月までの同署管内の交通事故104件のうち、自転車が絡む人身事故は16件あり、大きな事故につながる傾向が高いという。

(今井菜月)