「30人いれば一つは出るような意見が、少人数だとなかなか出ない」

 研究のために複式学級がある広島大付属東雲(しののめ)小学校(広島市南区東雲3丁目)で、5、6年の複式を担任する木村純也教諭(34)は、複式は単式に比べ、時に意見の偏りを感じる場面があると説明する。
 

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