2月1日午前、広島大付属東雲(しののめ)小学校(広島市南区東雲3丁目)の複式学級・高学年教室。5、6年生各8人の児童は、室内にある学年ごとの黒板に向かい、国語の授業を受けた。

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 6年生は物語に登場する主人公の感情の動きと連動する出来事について意見を出し合った。進行役を担う児童が同級生の意見をくみ取り、要点を黒板にまとめる。

 進行は遅れ気味。このままでは時間内に終わらないと感じた児童が「話し合いは10時までに終わらせよう」と声を上げた。すると進行役の児童は「細かいことまで発表すると時間がかかるから、大きい出来事に絞ろう」と先生顔負けの具体的な指示を出した。

 6年の岡崎祥子さん(12)は...