島根大法文学部の金阪桃花さん(21)が島根県東部の杜氏(とうじ)らでつくる「出雲杜氏組合」をテーマにした卒業論文を完成させた。出稼ぎ職人の酒造技術向上を目指した団体が戦後、業界の衰退を危惧し「労働組合」としての性格を強めたと分析。全国的に杜氏組合の研究は少なく「地域にうもれた酒造りの歴史を解明できた」と手応えを口にした。

 松江市上大野町出身の金阪さんは、祖父が組合員だった。...