ー 地域経済の状況と事業者向けサ ービスについてお聞かせください。

地域経済は、回復基調にありますが、急速に進む社会のデジタル化など事業環境の大きな変化にも対応していく必要があります。

足元では、お客さまの経営課題のなかでも人手不足が、業種を問わず、深刻な問題となっています。

当行では、ファイナンスだけでなく、人材紹介を始め、業務効率化のためのDX、従業員満足度を高める人事制度の構築など、コンサルサービスを強化し、お客さまの経営課題の解決、事業成長に向けたお手伝いに力を入れています。

ー 1月に新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まりました。

お客さまの関心度は高く、新NISAをきっかけに口座開設や投資を始めた方も増えています。

お客さまへは、それぞれのリスク選好度や運用ニーズに合わせた提案をしていますが、最近では職場や学校で金融経済に関するセミナーを開いており、投資情報の提供にも力を入れています。

ー 初任給の引き上げなど、人材投資に積極的に取り組んでいます。

2年連続で初任給を引き上げ、賃上げを実施しました。

当行では従業員のエンゲージメント向上に取り組んでいますが、従業員が仕事にやりがいを持ち、能力を発揮するためには、教育研修や福利厚生の充実、待遇の改善などが必要です。

これからも、お客さまへより良い提案ができるよう人材育成を継続していきます。


ー カーボンニュートラルに向けた活動も積極的です。

再生可能エネルギー発電事業を手がける子会社のごうぎんエナジーは、自治体や民間事業者の土地や建物へ太陽光発電を設置し、発電された再エネ電力を供給するPPA事業に取り組んでおり、これまで22件の契約を締結しています。

Jクレジットの販売仲介にも引き続き取り組むほか、東京証券取引所が始めたカーボンクレジット市場の参加メンバーに当行も加わり、脱炭素・カーボンニュートラルの視点から、地域や企業の課題解決と持続可能な地域社会の形成に尽力していきます。

 

地方銀行の仕事は、地域にある事業や資源を金融やお客さまとのネットワークの力で、その魅力を世の中に広げ、大きくしていくことです。

 

「山陰をもっと繁栄させたい」「誰かの役に立ちたい」という思いで山陰を元気にしていきましょう。

山崎徹=島根県安来市出身(65歳) 2020年6月から現職。

以前はバイクに乗って休日ツーリングをして楽しんでいましたが、周囲に止められ、今は家事をして休日を過ごしています。

これも非日常で、それなりに楽しんでいます。


山陰合同銀行HP