3月7日は「サウナの日」。全国的にブームの中、島根もここ数年、茶文化と融合した中低温サウナや、寺院内に設置された貸し切りサウナなど個性的な施設がオープンしている。各施設の特徴や経営者の思いを追った。
「ゆくゆくサウナを設置するため、ここにウッドデッキを作りました」。松江市玉湯町湯町に住む国井真史さん(33)、みずきさん(34)夫婦がリフォームしたばかりの自宅の庭で、ホームサウナの夢を語った。

夫婦で県内各地のサウナを楽しんでいたが、子育てが始まってからはゆっくり時間が確保できない日が続いた。みずきさんは「自宅にあれば、夫婦で子守をしながらリフレッシュできる」と笑顔で話す。
ホームサウナは10万円未満で購入できるテント型から数百万円する小屋型の本格的なものまでさまざま販売されており、サウナが生活の一部になった「サウナー」らが購入している。
国井さん夫婦がここまで魅了されるサウナの魅力とは何か…
■「ととのう」格別な体験
サウナは水風呂と交互に入ることで温度差によって血管が伸縮し、血管の弾性が増して心筋梗塞リスクが減るなど、さまざまな効果があるとされる。
アロマ水をかけて熱い蒸気を発生させるオートロウリュなどをしながらサウナで汗を流し、水風呂→休憩→サウナを繰り返す方法が定番だ。交感神経と副交感神経を同時に働かせることで得られる恍惚(こうこつ)感「ととのう」体験が格別で、愛好者が増えている。
一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所(日本サウナ総研)による約1万人対象のアンケートによると、...