14年間にわたり映画館がなかった島根県西部に、東京から移住した和田浩章さん(34)が2022年1月、小さなシアターを復活させた。厳しい経営環境に苦しみながらも町に映画館がある意義を感じている。「いろいろな作品を見てもらえたらうれしい」。2周年を迎え、地域の文化拠点を支える思いはますます深まっていく。

[関連記事]UIターン夫婦「益田中央」復活へ 島根西部の映画館空白地解消 資金募り 年明け営業目指す(2021.10.30)

 ▽偶然の出会い

 一般社団法人コミュニティシネマセンター(東京)によると、...