山陰両県で子どもを中心にインフルエンザが再流行している。4~10日に報告された1定点医療機関当たりの感染者数は、島根が前週比6・08人増の13・11人、鳥取は2・86人増の10・38人。島根は感染者の9割が19歳以下の子どもだった。両県は感染者数が基準の10人を上回ったことから流行注意報を発令した。

 島根県の保健所管内別の内訳は、隠岐が36・50人と警報基準(30人)を上回り、松江20・91人、浜田16・40人、出雲8・89人と続いた。感染者のうち、9歳以下が全体の46・4%で、10~14歳が40・4%に上った。県感染症対策室の田原研司室長は「子どもを中心にB型の感染が広がっている」とし「新生活が始まるなど人の動きが活発になる時期。基本的な感染対策を続けてほしい」と話した。

 新型コロナウイルスの感染者は、島根234人、鳥取233人。定点当たりは島根が0・24人増の6・16人、鳥取が0・34人増の8・03人。

 保健所管内別の内訳は、島根県が、松江(定点医療機関11)82人▽出雲(9)63人▽浜田(5)43人▽雲南(3)15人▽益田(5)12人▽県央(3)10人▽隠岐(2)9人。11日時点の入院患者は68人で、重症者はいない。

 鳥取県は、倉吉(6)83人、米子(11)80人、鳥取市(12)70人。

(原暁)