
ー職場環境はいかがですか。
昨年、働きやすい職場を顕彰する島根県の「しまねいきいき雇用賞」を受賞しました。
通所介護をはじめ、訪問介護、居宅介護支援、有料老人ホームなどさまざまな事業を展開する中、非正規職員を正規職員として採用するほか、有給休暇を取りやすくするなど職場環境を整え、昨年は職員を約20人採用しました。

ー女性職員が多いですね。
職員の約8割を占めているので、出産、育児などのライフステージに合わせた勤務に配慮しており、離職率も低いです。
法定の2倍以上を雇用している障害者は、事前にしっかりと協議した上で、親和性のある職場で働いてもらっていることが、定着につながっています。
本社事務所を移転し、ケアマネジャー拠点を一体化したことも働きやすさにつながっています。
ー女性が活躍できる取り組みも特徴です。
昨年「しまね女性の活躍応援企業」に登録され、「しまね子育て応援企業(こっころカンパニー)」の認定を受けました。
女性の声を反映した職場づくりを心掛けています。男性も初の育児休暇取得者が出ました。
作業の効率性を見直し、仕事を回すことができたので、さらに取得者が増えそうです。

ー新型コロナが5類に移行した影響がありますか。
各事業所単位で忘年会、新年会などを復活させ、コミュニケーションを深めています。
一方で、感染は波がありながら広がっており、うがい、手洗いの徹底など従来通りに行っています。
万が一、施設内で陽性者が出た場合は、感染が最小限に収まるように意識を高めています
ー介護保険制度の改正でどのような影響を受けますか。
介護報酬が1.59%アップする一方で、訪問介護サービスの基本料が減額されるなど賛否両論があります。
安心して住み慣れた地域で暮らし続けられるようサポートするのが務めですので、グループで連携し、質の高いきめ細やかなサービスを提供したいと考えています。

弊社の平均年齢49.2歳である一方、年間の採用数は34名となっています。
介護事業は民間に開かれてから20数年の比較的新しい産業ではあるのに従事する方の年齢は高い一方で効率化、IT化を進める施策が行われています。
まだまだ経験と勘を頼りに従前の仕事から進化できてない部分も多く若い方の柔軟な発想とエネルギーを福祉・介護事業は求めています。

白根侑哉=島根県松江市出身(40歳)2016年に現職に就任。
趣味は観葉植物で、10歳、8歳、5歳の子の父親ですが、最近は上の二人が習い事やクラブ活動に熱心になり頼もしいと感じつつも、少しづつ一緒に過ごす時間が減り大人になっていく喜びと寂しさを併せ持っています。
ラッシュHP