鳥取県琴浦町が2024年度、町内の全認可保育施設を対象に「紙おむつ」のサブスクリプション(定額利用)サービスを導入する。保護者が事業者に毎月定額を支払うと、紙おむつとお尻拭きが認定こども園や保育園に直接届き、毎日準備する手間や、管理や補充に追われる保育士の負担軽減につながる。災害時は救援物資として町に無償提供され、地域の避難所などでも役立てられる。
民間を含む町内7園の2歳児以下、計約260人の利用を想定し、4、5月の無料トライアルを経て6月から月額2290円で本格運用。町子育て応援課によると、全保育施設の導入は県内の自治体初となる。
サービス事業者に全国40以上の自治体と取り組む保育関連事業のブリッジウェル(東京都江東区、石橋真彦社長)を選定し、18日に災害時の救援物資提供協定を締結した。園で保管される紙おむつ、ウエットティッシュとして顔にも使えるお尻拭きが災害時、町に無償提供され、使い切れば優先的に供給も受けられる。
町役場であった協定締結式で同社の筒井訓章共同代表とともに協定書に署名した福本まり子町長は子育て支援強化の一環とし「災害時も安心して利用してほしい」と話した。(吉川真人)