
ー「地域を支え、明るい未来を創造するコンサルティングバンク」を目指す姿とし、3カ年の中期経営計画で「プロフェッショナル人財」の育成に力を入れてきました。
行内のキャリアスキル認定制度に基づく資格取得者が100人程度となり、これからの企業支援の基盤になります。日経平均株価が上がっても日本経済が良くなっていると実感しづらい地方においても、各企業は経済の好循環のベースとなる賃上げを実現しようと努力しています。
そうした状況をよく見ながら、アフターコロナや地方固有の経営課題の解決をサポートする能力が、これから問われてくると思います。
ー 直近の決算で増収増益の基調を維持しています。
融資利息が大きく増える環境ではありませんが、資産形成のサポートやM&A(企業の合併・買収)などの支援が、顧客に受け入れていただいていると考えています。
また人口減少が進むなかでは、いかに地域の存在価値や、持続可能性を高める取り組みを支援できるかが大事だと思っています。親身になって一つ一つ努力を重ね、期待に応えたいです。

ー 地場企業の「後継者不在」は引き続き課題です。
M&Aにおいて最難関の資格である「M&Aシニアエキスパート」を60人超の支店長や法人営業担当者が取得し、各営業店がスキルを上げています。
案件が増えているなかで、売り手と買い手のマッチングとともに大事なのは成約後のフォローです。プロパーで力を入れてきた分野であり、支店を構えてこの地で長く営業している強みを生かしていきたいです。
ー 2024年4月から3カ年の新しい中期経営計画では、どのような取り組みを進めますか。
コンサルティングという柱は変わりませんが、脱炭素化の支援など新たな銀行のサービス分野を追求します。
また、人的資本投資の意味でも、率先して年齢や性別などを超えた「ダイバーシティ」の組織風土をつくり、企業として進化したいと考えています。

働く場所を選ばなくなった今、“どこで過ごすか”“誰と時間を共にしたいか”に、より重きを置かれるようになったのではないかと思います。
山陰で、山陰のために、一緒に働くことを選んだ仲間を大事にしたい。地方から皆さんの若い力を発揮していきましょう!
入江 到=鳥取県鳥取市出身(59歳)1988年4月に入行。
人事部長や米子営業部長などを歴任し、2022年6月から現職。鳥取県東・中・西部のほか大阪での部店長経験がある。リラックス方法は、サブスクリプションサービスで映画やドラマを見ること。好きなジャンルはアクションや推理系。
鳥取銀行HP