―2023年度から新組織体制を本格始動されました。
弊社では土木、建築工事以外に通信、電気、送配電線保守業務といった多様な事業を展開しています。

一般的な総合建設業では行っていない事業もあり、部署、営業所も多いです。そこで、現場とバックオフィスそれぞれに管理本部を新設し、部署間の連携、情報共有をスムーズにしました。

さらに、将来戦略などを議論する場として役員と会社の将来を担う社員で構成する「経営チーム」を設け、現場のアイデアなどを反映させる「ボトムアップ方式」を導入しました。

また、20~30代前半の若手社員が役員に直接提案をできる場として設立した「提案委員会」の活動も軌道に乗り、昨年4月導入の完全週休2日制や、子育て中の時短勤務の対象年齢拡大も同委員会での提案を踏まえて推進しました。

 

―広報企画課も新設されました。
社の認知度向上が目的です。各部の横断的組織で、SNSやPR動画の立案・制作に取り組んでいます。企業ミッションを社員に浸透させるインナーブランディングも重視し、ウェブ版の社内報を始めました。

将来を担う優秀な人材確保も広報企画課の目的の一つです。30代以下の社員が3割を超え、業界としては比較的若手人材が確保できていますが、一人でも多くの学生の目に留まるコンテンツ制作を通し、当社の魅力を発信していきます。

女性対象の研修会も22年からスタートし、現場で活躍する女性社員も増えています。

 

―創業60周年を迎えられました。目指す企業像を教えてください。

社員が自ら考え、自発的に行動できる社内環境整備を引き続き推進していきます。

社会貢献活動にも注力し、災害時対策として社屋の一部を避難所として地域に開放できるよう備蓄品の拡充など整備を進めます。

持続可能な開発目標(SDGs)への対応では、新年度中に脱炭素の数値目標を明確化し、削減目標の設定と施策を実行します。

社員を大切にしながら社会のニーズに対応する建設会社として、地域発展に一層貢献してまいります。

 

自分で限界を決めずに、何にでも興味を示し、試行錯誤していくチャレンジ精神を持ち続けて下さい。

弊社には様々な仕事を経験できる環境があるので、スペシャリストにも、マルチプレーヤーにも成長できますし、新しい仕事を生み出すことも可能です。

私たちは社員一人ひとりの夢を一緒に実現できる企業でありたいと考えています。
 

 

佐藤二規=松江市出身(37歳)松江商業高校、広島経済大経済学部を卒業後、広島県の電機系メーカーに就職。

2020年に帰郷し、佐藤組へ入社。23年4月常務取締役(現職)。趣味はまち歩き。

㈱佐藤組HP