ー能登半島地震で災害時のインフラがクローズアップしています。

当社では給排水設備を中心に空調や換気、ガス工事の生活インフラ全般を手掛けており、緊急時にも地域を守ることができるよう体制を整え、災害時の初動対応など「危機管理産業」としての役割も担っています。水道工事支援で社員を被災地に派遣しました。業務の重要性、社会的意義を改めて認識する機会になったと思います。

ー 2024年問題への対応は。

17年から計画的に進めたデジタルトランスフォーメーション(DX)、「LINE WORKS(ライン・ワークス)」、ウェブ会議などを導入した省人化、業務標準化が奏功し、23年の月平均残業時間は7・9時間でした。

22年からは建設業では難しいとされる完全週休2日制を導入しましたが、生産性は上がっています。年2回の賞与に加え、全社員共通目標である売り上げと利益をコミットメントする方式に刷新した決算期の利益分配制度もモチベーション向上につながっています。

ー 水道技術を生かし雲海を生み出す事業も展開されています。

松江市の日本庭園「由志園」と当社の施工技術を生かした共同プロジェクトで人工的に霧を発生させ、雲海を生み出すシステムが東京の高級ホテルや京都仁和寺の国宝金堂、大阪ハーベストの丘で導入されました。

雲海システムはインターナショナル・イルミネーション・アワードでテクノロジー部門最優秀賞を受賞しました。現在、国内外で提案している案件は若手社員を中心に行い、継続していきます。

ー 展望を聞かせてください。

インフラ事業は地域社会に貢献できるやりがいのある仕事ですが、ベテランの割合が高く、若い世代の人材確保が慢性的な課題です。

一方、DXなど急速に労働環境整備が進んでいる業界でもあります。より親しんでもらえるよう小学生向け社内見学や若年層向けCM、イメージキャラクターを取り入れたブランディングも展開中です。さらなる労働環境整備に今後も本気で取り組みます。

新和設備工業は「おもしろい仕事を探すことが仕事の会社」です。

「完全週休二日制」そして自分自身の仕事の成果がダイレクトに報酬となる「利益分配制度」等、新しい設備工事業者のモデルとなるべくチャレンジする企業で是非一緒に働きませんか。

他にはない斬新なデザインの事務所もみてください。会社見学は随時行っています。

新田 喜一=島根県松江市出身(55歳)2019年7月に現職に着任。

社内でバンドを組んでおり、ベースギターを担当しています。現在流れているテレビCMの演奏や各種イベントに出演しています。最近はドラム教室に行ったり、海外でのビジネスを見据えて英会話スクールに通ったり、ゴルフを始めたりしています。どれも難しいですが面白みを感じて続けています。

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