これまでのコラムでも取り上げてきたように、消費者の食料安全保障に対する関心が高まっている。国際情勢の不安定化、気候変動の深刻化、新興国の食料需要の急増が顕著となり、輸入農産物の価格高騰や品不足のニュースを目にする機会も多い。安価で良質な農産物を安定的に輸入するのがだんだん難しくなってきているが、残念ながら食料輸入を取り巻く環境が早期に改善する見込みは薄いた...