―紙の良さを伝える活動に取り組んでいますね。

持続可能な開発目標(SDGs)に関心が高まり、ペーパーレスの動きが加速する一方、容器やストローは紙素材に注目が集まっています。

木は高齢化すると二酸化炭素(CO2)の吸収が悪くなるため伐採し、新たに植えることが大切です。紙を使う私たちだからこそ、植林に取り組んでいる企業の紙を使用したり、植林イベントに参加したりし、森林を活用する大切さを広めていきたいです。

―出版を通じて、地域と密接に関わっています。

2023年に島根県飯南町と発行した「余白の中で。」は、熱意のある若手の町職員が中心となって作りました。

地元の中学生ら初めてライターになる方も多かったので、町主催の執筆セミナー開催に協力しました。

地元企業だからこそ、完成まで密着して携わることができ、地域貢献の一つの形になったと思います。
 

 

―冊子印刷も好評ですね。

始動から1年になるオンラインショップは、データを送ってもらい冊子を作ります。出版部門を持つ強みを生かし、紙の質やフォーマットなどの細かなやりとりを行い、適切なアドバイスを心がけています。

関西や九州など営業活動をしてこなかった地域からも注文が入っています。

 

 


―職場環境の見直しを積極的に行っています。

1対1での対話や、プライベートの悩みも話しやすい、心理的に安全な環境づくりを進めています。

社歴50年を超える方もいますので、その方が80代になっても元気に働けるようにサポートしたいです。特別支援学校の職場体験を受け入れ、障害者雇用に向けた取り組みも進めています。

今年2月には、中小企業PRイベント「しまねおしごとマルシェ」で実行委員長を務めました。若手社員の仕事のアウトプットの場にもなり、やりがいの実感につながったようです。

 

 

常に夢を持って物事に取り組んでください。

全てをかなえることは難しいですが、一生懸命やったことがきっと次の目標や夢につながっていきます。

若者が夢を追う姿は周りの人にも夢や希望を与えます。誰もが応援したくなるような人になってほしいです。

 

糸川和浩=島根県雲南市出身(56歳)2018年に現職に就任。

小学生の軟式野球を指導して35年になります。甲子園を夢見て真剣に野球に取り組む子供たちと出会ったことで、私自身も一緒に夢を追いかけて指導をするようになりました。

指導した選手からはプロ野球選手も生まれ、楽天で福山博之元選手が日本一、昨年は阪神で糸原健斗選手は日本一になりました。夢は広がっています。

 

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