島根県邑南町のよさこいチーム「やまんばよさこい隊」が町誕生20周年を記念した新曲「Ohnan(おーなん)ソヤサ!」を作った。町を象徴する単語を歌詞にちりばめ、邑南らしさを存分に感じられる曲にした。今後、町内のイベントなどで披露する。
邑南町は2004年10月に当時の石見町、瑞穂町、羽須美村が合併して誕生。今年で20年の節目を迎え、日野原幸子隊長(71)が、よさこいの作曲をする益田市の知人らと新曲制作を企画した。
昨年11月から町内の名所を巡るなどし、曲のイメージを膨らませた。歌詞には同町上口羽の川角(かいずみ)集落のハナモモや、同町鱒渕にある戦国武将・毛利元就ゆかりの二ツ山城、雲海や神楽も盛り込んだ。振り付けは各地域の盆踊りの一部を採用するなどこだわった。
このほど、チーム13人が同町矢上のあいタウンアベルで新曲を披露。テンポよい曲調に合わせ、鳴子を打ちながら舞った。観客からは「元気が出る」「とても邑南らしい」との称賛があった。
日野原隊長は「20年目以降もみんな一緒にやっていこうという思いを込めた。未来を担う若い人たちに踊ってほしい」と願った。
(吉野仁士)