JR木次線で観光列車・あめつちの乗り入れが7日、始まる。2023年11月に運行を終えたトロッコ列車・奥出雲おろち号の代替として、沿線自治体は観光による経済効果の維持に加え、木次線の利用促進につなげたい考えだが、対策は不十分で道筋は見えていない。
(山本泰平)

 7日に運行が始まる観光列車・あめつち=雲南市木次町里方、JR木次駅 JR西日本が公表している4~9月の運行予定で、あめつちの木次線への乗り入れは日曜と月曜の計22日間。宍道、木次、出雲三成、出雲横田の4駅に停まる。木次-備後落合(広島県庄原市西城町)間の全12駅に停車したおろち号は前年同期に計111日間運行しており、運行日数、停車駅とも減る。

 


 乗車率めど立たず

 往復とも乗車する客が多かったおろち号に対し、あめつちは片道乗車で圏域の観光地を周遊してほしいとの狙いがある。雲南市や奥出雲町、島根県やJR西日本などでつくる木次線の観光振興を考えるプロジェクトチーム(PT)は周遊観光の対策に取り組み、滞在時間の延伸や観光消費額の拡大につなげる考えだ。

 ただ、反応は鈍い。...