開館を記念し演奏する出演者=松江市西津田6丁目、さんびる文化センタープラバホール
開館を記念し演奏する出演者=松江市西津田6丁目、さんびる文化センタープラバホール

 改修工事を終えた、さんびる文化センタープラバホール(松江市西津田6丁目)で7日、記念セレモニーがあった。工事期間中に音色の種類を追加したパイプオルガンと吹奏楽団による演奏が披露され、華やかに祝った。

 

 関係者約110人が参加した式典で、専属オルガニストの米山麻美さんがパイプオルガンを演奏し、荘厳な音色がホールを包んだ。さらに、エルガーの「威風堂々」を吹奏楽団「松江ウインドアンサンブル」とともに力強く奏でた。

 上定昭仁市長は「市民に親しまれ、愛されるホールとなり、交流や文化芸術活動の拠点として活用されることを祈念する」とあいさつ。施設命名権(ネーミングライツ)を取得したさんびる(同市乃白町)の田中正彦社長と上定市長による看板除幕式、開館記念市民創作音楽劇の出演者らによるテープカットもあった。

 2022年度に着工した改修の総工費は、23年10月に改装オープンした併設の松江市立中央図書館と合わせて24億2500万円。

 センターは1986年に開館した。松江市はホール天井の耐震化や老朽化対策を目的に2022年度に改修工事に入り、併せてパイプオルガンを初めて分解修理。パイプの追加や音色を記憶する装置を更新し性能を高め演奏の幅を広げた。(山口春絵)