山陰中央新報社とＴＳＫさんいん中央テレビが共通テーマを同時に取材し、新聞紙面とニュース番組の両面でニュースの核心に迫る「カケル×サンイン」。初回は、今夏のパリ五輪出場に向けて調整に励む陸上男子３０００メートル障害の三浦龍司選手（２２）＝ＳＵＢＡＲＵ、浜田市出身＝を取り上げる。順大時代に東京五輪、世界選手権で入賞を果たし、日本記録（８分９秒９１）を樹立した強さの秘密を２回にわたり紹介する。（小林竜大）
ハードリング技術
障害を２８回、水濠を７回跳び越える３０００メートル障害は「サンショー」と呼ばれ、陸上のトラック種目で最も過酷と言われる。三浦選手が海外勢と肩を並べ、東京五輪７位入賞を果たすまでに成長したのは、卓越したハードリング技術と着地の滑らかさがあったからだ。
３０００メートルの記録からプラス３０秒が一般的とされるサンショーで、三浦選手のベストは３０００メートル（７分４７秒９８）と...
