一度はついえた夢を再び追うきっかけになったのは、地元開催の国体だった。1984年のロサンゼルス五輪競泳に出場した坂本弘(63)は、晴れ舞台の2年前に開かれたくにびき国体の会場に詰めかけた大観衆が今でも忘れられない。「くにびき国体があったから、水泳を続けられた」。オリンピアンは勤務先の島根...