益田市久々茂町の国道で2017年1月、登校児童の見守り活動中に飲酒運転の軽トラックにはねられ亡くなった同町の三原董充(ただみつ)さん=当時(73)=ら島根県内で見守り活動に尽力した人や団体を紹介する本が発刊された。著した島根県警OBで郷土史研究家の山口信夫さん(81)=松江市上東川津町=は「偉大な先人がいたからこそ、活動が続いていると知ってほしい」と話す。

 書名「見守りの悦びと涙 行ってお帰り」は、活動に出かける三原さんに「行ってらっしゃい」と声をかけていた妻が、遺志を継いで活動を始めた長女に「行ってお帰り」と送り出していることから取った。

 5章立てで、三原さんの章は、...