野鳥を撮影した作品を鑑賞する来館者=浜田市三隅町古市場、石正美術館
野鳥を撮影した作品を鑑賞する来館者=浜田市三隅町古市場、石正美術館

 【浜田】浜田市在住の写真愛好家による「フォトクラブ インフィニティグループ展2024」が20日、浜田市三隅町古市場の石正美術館で始まった。鳥が獲物を捕食する瞬間や、独特な絵の具の模様がある金網といった独自の感性が光る63点が来館者の目を楽しませている。5月6日まで。

 グループ展は表現の無限の可能性を見てもらおうと、10人の愛好家の作品を紹介する。野鳥を撮影する脇直志(ただし)さん(58)=浜田市長沢町=の「喰(くらう)」は浜田城山公園でカラスと獲物を取り合うハイタカをアップで捉えた。口に付いた血痕と鋭い眼光が弱肉強食の世界を伝える。

 国内外で写真展を開く田中昭則さん(71)=浜田市三隅町古市場=は絵の具や筆を置く際に使う金網を切り取り、黄色を主体に明るい模様の作品に仕上げた。ほかに全国各地の神社や女性の後ろ姿にこだわった写真もあり目を引く。

 江津市二宮町神主の会社員、横田孝平さん(60)は「どれもじっくり現場を歩いて撮っていて個性が伝わる」と見入った。

 午前9時~午後5時。入場無料。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。(宮廻裕樹)