エギングでアオリイカを釣るために不可欠なエギ。カラーや模様、種類がたくさんある中、釣り場に応じて「最適な一本」を選択することが釣果アップにつながる。
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多くのエギは、下地の色と背中の色を組み合わせてできている。春に使用するサイズは3・5号を中心とし、釣行時の時間帯や釣り場の状況に応じてイカに見つけてもらいやすいカラーを考えて選ぶのが重要だ。

具体的に何を基準に選択すればよいか。プロアングラーの上畠克久さん(47)=出雲市在住=は「海底の色を意識するとよい」と助言する。大社エリアであれば、海底は砂地で白いため、日中は黒や茶色の色がはっきりとしたエギで誘い、反応が悪ければ徐々に薄い色を選ぶことで釣果に結びつく可能性が高まる。

ただ、イカは色の区別が困難な生き物とされる。黒や茶色のエギは海中でのシルエットがはっきり出て見つけてもらいやすい一方、釣り人側にとっては操るエギの位置を把握しづらいときがある。暗い時間帯や藻が広がるエリアは、特に視認性の高いオレンジやピンクのエギを使うことで、攻めたいポイントを的確に探れるようになる。
イカ目線で考えるのか、それとも自分目線で考えるのか-。正解はないが、イカに興味を持ってもらうためにもカラーは豊富に持っておきたい。
(藤原康平)
=毎週木曜配信=
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<プロフィル>
うえはた・かつひさ 出雲市生まれ。釣り具メーカーCRONO(クロノ)のプロスタッフやUNITIKA(ユニチカ)のフィールドテスターなどを務める。アオリイカの自己ベスト(重量)は船釣りで4・2キロ、おか釣りで3・6キロ。47歳。