鳥取市出身のカメラマン・蔦井孝洋さん(59)=横浜市在住=が撮影を担当した映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の上映会が3日、米子市内で開かれる。舞台あいさつする予定で「照れくさいが皆さんに楽しんでもらえたらうれしい」と話す。
蔦井さんは鳥取工業高校から東京の多摩芸術学園映画科に進学。映画監督を目指したが、撮影技術を評価され映像の道に進んだ。「ジョゼと虎と魚たち」で日本映画撮影監督協会三浦賞、「眉山」で日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞するなど活躍する。

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」は1980年代の名古屋が舞台の青春群像劇。ビデオが普及する中、故若松孝二監督が立ち上げたミニシアターに出入する若者たちが登場する。同作の井上淳一監督ら実在の人物が映画への情熱を支えに、壁を越えようともがく姿を描く。
普段は複数の助手と仕事をするという蔦井さんは今回、ほぼ1人で撮影。劇中の井上監督が「映画をやりたい」というだけで若松プロダクションに入る無鉄砲なシーンを振り返り「若い頃を思い出させてくれる」と話す。人生にやる気が出る映画と魅力を語り、「夢を夢で終わらせない方法は続けること」と若者に呼びかける。
出演は井浦新さんら。上映会は、山陰両県で鑑賞機会の少ないミニシアター系映画を上映する米子シネマクラブが企画し午後2時から、米子市末広町の市文化ホールである。料金千円。上映後に井上監督と蔦井さんが登壇する。問い合わせは米子シネマクラブ、電話090(1682)4198。
(山口春絵)
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