宍道総合公園古墳の森(松江市宍道町白石)にあるサバイバルゲーム専用施設「宍道サバゲーPARK DANDAN(パーク ダンダン)」の営業開始2周年を記念したイベントが4日、同施設であった。青空の下、山陰両県内外の常連客ら155人が、ゲームと交流を楽しみ、2周年を祝った。
サバイバルゲーム(サバゲー)は敵と味方に分かれ、遊戯用の銃を打ち合う。体や武器に当たると自己申告で退場するのが基本ルール。
相手陣の電子ホイッスルを先に鳴らした方が勝利するフラッグ戦では、迷彩服やアニメのキャラクターに扮(ふん)した参加者が、武器を片手に果敢に攻め込んだ。
会場は、至る所から発砲音や「ヒット」といった声が響き渡った。西部劇の格好で参加した出雲市松寄下町の会社員、長迫司さん(27)は「非日常の場所で撃ち合う爽快感がたまらない」と汗をぬぐった。
施設は市が所有する「古墳の森」の利活用につなげようと2020年、宍道公民館が開いたアイデア大会で提案があり、22年4月に本格始動した。公園の総面積4・3ヘクタールのうち、サバゲー場が約3ヘクタールある。住民団体「瑞風(みずかぜ)とまちづくりの会」が運営する。
同会のメンバーでコンサルティング業CLIP(同市北陵町)の川上隆幸社長は「2年間で地域振興の可能性を感じた。松江と出雲の境目として、人が集まる拠点にしたい」と意気込んだ。
(佐野翔一)