青汁原料のケールを栽培、加工するキューサイファーム島根(益田市虫追町)は、ケールの残りかすを飼料として松永牧場(同市種村町)に提供し、換わりに畑の肥料用に牛ふんを受け取る取り組みを2002年から続けている。交換した物を相互に活用する仕組みを通して持続可能な農業の実践につなげている。
益田市の市原町と山折町にケール畑を計約70ヘクタール所有し、農薬や化学肥料を使わず栽培。年間400トンにも上るケールの残りかすは植物繊維が豊富で、牛の飼料として使ってもらう一方、たい肥として牛ふんを活用しようと提携を始めた。
8月中にも、益田市内で土壌改良材に竹パウダーを用いる実証実験に参加する予定。太田洋介農場長(40)は「環境に目を向けた取り組みを継続することで消費者からの信頼につなげたい」と話す。
【山陰経済ウイークリー6月8日号掲載】