JR出雲市駅と岡山駅を結ぶ「特急やくも」。初めて登場したのは、国鉄山陽新幹線岡山開業で、岡山-出雲市駅・益田駅間の「気動車特急やくも」として陰陽を連絡したのが始まりだ。
長年、山陰の発展を支えた「やくも381系」が6月15日、定期運行を終えて引退した。「特急やくも」の歴史を、年表と写真で振り返っていく。
山陽新幹線開通で特急やくも(181系気動車)が伯備線経由で運行開始(3月15日)
(国鉄岡山-出雲市・益田駅間)

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📸昔のフォトアルバム

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伯耆大山-知井宮(現・西出雲)間が電化、381系電車の運転開始(7月1日)
(益田駅発着は廃止)

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