マスキングテープで表現した動物たちの作品に見入る来場者=松江市玉湯町玉造、出雲玉作資料館
マスキングテープで表現した動物たちの作品に見入る来場者=松江市玉湯町玉造、出雲玉作資料館

 マスキングテープを貼り絵のように貼り合わせたアート作品を制作する松江市宍道町の渡部真理子さん(46)の作品展が4日、同市玉湯町玉造の出雲玉作資料館で始まった。柔らかな色合いでかわいらしい動物たちの作品に、来場者が見入っている。9月3日まで。入場無料。

 作品展には、名刺大の野菜のほか、A4サイズの動物作品など約40点を展示。細かくちぎり、貼り合わせることで色の濃淡や立体感を出す技法で、ゾウは柔和な表情に仕上げ、ハイエナ親子は仲むつまじく戯れる様子を表現し、優しい目に癒やされる。他にも、絵本の表紙絵など再現度の高い作品も目を引く。

 訪れた出雲市斐川町上直江の高橋美和子さん(59)は「細やかさと動物たちの質感が本物のようだった」と驚き、渡部さんは「マスキングテープの面白さが皆さんに伝わればうれしい」と願った。

 開館は午前9時~午後5時。月曜休館(祝日などで変更あり)。

 8月22日は同館でワークショップを開く。定員12人。事前申し込みが必要。電話0852(62)1040。 (古瀬弘治)