シーライフが開発、販売を始める洋風干物
シーライフが開発、販売を始める洋風干物

 浜田漁港で水揚げされた魚の干物の消費拡大に向け、水産加工業の(株)シーライフ(浜田市原井町、河上清志社長)がイタリアン料理人と組み、洋風干物を開発し、8月中にも販売を始める。野菜や香草などを煮詰めた薫製用ソミュール液に漬け込み、シェフアレンジの味付け処理をしたもので、塩漬けで作る一般的な干物とは異なる味や香りが売りだ。

 同社はノドグロやアジ、カレイなどの一夜干しを製造販売。若年層を中心に干物離れが進む中、一夜干しにした後に味付けを変えて販売する工夫をしていたが、製造過程での塩味の強さが課題で、新たな干物開発を模索していた。

 いずれも東京都内のイタリアンレストランで、「チエロ エ マーレ」の矢口喜章シェフと、「ザ モメンタム バイ ポルシェ」の林祐司シェフの監修で取り組んだ。原魚は半身や2~5枚にし、セロリやニンジン、ローズマリーなどを煮詰めたソミュール液に丸1日漬け込んだ。

 林シェフは、カレイ(1尾1620円)、レンコダイ(同1620円)、サバ(同1188円)、矢口シェフは、ノドグロ(同2376円)、アナゴ(同2180円)、アジ(同972円)の3種類ずつをそれぞれ監修。カレイはシャンパンとユズを加え、酸味と爽やかな香りが特徴で、レンコダイは海草を使い、洋風の昆布締めに仕立てた。アジは薫製、ノドグロはユズとブランデーで酸味と豊かな香りを引き出した。

 河上清貴専務(31)は「干物は、蒸したり煮たり揚げたりしてもなじみ、調理のレパートリーが広がる。和朝食以外の干物需要を掘り起こしたい」と話した。