旧国鉄が開発・設計した381系は、カーブでの高速走行を実現するため低重心設計となっており、制御器やクーラーなどの主要機器を床下に集約している。このため、床下の検査は他の車両に比べて狭く、暗い環境で行わなければならなかった。「クーラーの清掃は特に大変だった」と振り返る。

  【特集】特急やくも、381系は6月引退へ…年表で思い出振り返る(1972~2024年)

 1980年に国鉄後藤工場(米子市)に入社し、電機職場で車両の電気配線の作業を担った。当時の山陰地区の路線は...