出雲市斐川町三分市、出東小学校の5年生33人がこのほど、学校給食米を栽培する同市斐川町上直江の水田「米米(まいまい)田んぼ」で、きぬむすめの苗植えを体験した。強い日差しの下、児童は泥だらけになりながら懸命に作業に取り組んだ。
普段食べる米の生産地や生産者を知り、農業体験を通じて食や農への関心を高めてもらうため、2005年度から、斐川町内の小学校を対象に実施している。
水田を所有する上直江ファーム(同町上直江)は学校給食米専用田(約8・3ヘクタール)で、減農薬・減化学肥料の特別栽培米を収穫し提供している。
約17アールの水田に入った児童は一列に並び、ぬかるんだ田に足を取られながらも、約30センチ間隔で丁寧に苗を植えていった。秋には稲刈りも体験する。
伊藤真優さん(11)は「最初は虫やカエルが嫌だったけど、だんだん楽しくなった。もっと田植えをしたい」と笑顔で話した。
(佐藤一司)