お笑い芸人のゴルゴ松本さん(57)が島根県立大出雲キャンパス(出雲市西林木町)の開設30周年記念講演で訪れ「命の授業」を開いた。漢字の「命」を模したポーズで知られる松本さん。日本語や漢字についてユーモアを交えた独自の解釈で、言葉に込められた深い意味を伝え、看護栄養学部の学生たち200人をくぎ付けにした。授業での「ゴルゴ語録」を紹介する。
(佐野卓矢)

(1)日本語は「愛」で始まる
日本語は「あいうえお」の「あい」から始まる。すべての上に「愛」がある。日本語は母音という5人の母からできる。お母さん5人から子どもたちが生まれていて、最初に「あい(愛)」があるのが、日本語のすごさだ。日本は、最初に愛を教える国。あいは相手、譲り合い、助け合いの「あい」。愛という漢字には、真ん中に心があり、下に足が出ている。これは心を携えて、行動しなさいということ。今日から愛を感じ考え、行動してみることが大切だ。

(2)学部名にある「看護」と「栄養」の意味は
看護の「看」は、手と目でできている。すごい漢字だ。手と目でしっかり見ろということだ。護にはごんべんがあり、言葉を使わないといけない。言葉が重要となる。「安心して守ってあげますよ」と言葉をかけている漢字だ。
栄養の栄の元は「榮」。火があり、燃えさかるように、元気がありますよという状態を指す。養は「羊(ヒツジ)を食べる」。ヒツジはシルクロードなど...
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