【米子】車いすの乗車を通じて障害者への理解を深める体験教室がこのほど、米子市両三柳、加茂小学校であった。5年生の児童約100人が車いすの動かし方や介助のこつを学び、助け合いの精神を抱く大切さを学んだ。
体験教室は共生社会実現への学習として、米子市が市内の小学校で実施。本年度から委託を受けた社会福祉法人養和会(米子市上後藤8丁目)が希望する学校に出向いて開いている。
加茂小学校には同法人の医師や理学療法士、車いす利用者が来校した。児童は車いすに乗りながら、傾斜した通路を下る時は車いすを後ろ向きにしたり、砂場などの足場が悪い場所では車体を手前に傾けたりする操作のこつを学んだ。
利用者から、町中でバリアフリー化が進む中でも手助けを求めたい場面は多いと話があった。困っている人がいれば積極的に声をかけてほしいと呼びかけがあり、児童は元気の良い返事で応じていた。
参加した坂本愛優(あいゆ)さん(11)は「車いすはいろいろな場面で助けが必要なことが分かった。困っている人がいたら手伝ってあげたい」と話した。(中島諒)