私の村の家がある群馬県上野村に滞在するようになった頃は、「そんな不便なところに」という声をよく聞いたものだった。現在の人口が1100人余りの山村。初めて行ったのは、50年以上も前のことで、まだ移住者とか田舎暮らしという言葉も存在していない時代だ...
羅針盤 地域に適した社会づくり 哲学者・内山節氏
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私の村の家がある群馬県上野村に滞在するようになった頃は、「そんな不便なところに」という声をよく聞いたものだった。現在の人口が1100人余りの山村。初めて行ったのは、50年以上も前のことで、まだ移住者とか田舎暮らしという言葉も存在していない時代だ...